管理職たるもの部下の仕事は自分の仕事であり部下よりもすべて勝っていなければならない
そう勘違いしていた時のお話です
部下の報告が自分に都合の良い嘘だらけだった事が発覚しました
怒りと悲しみの中で修正してあげないといけないという思いに至ります
なぜ嘘を付かせてしまったのか?
売上予算達成より過程を大切にしていた
部下君は新人以上中堅未満な人物でした
なので予算達成よりも得意先の分析、幅広い商品知識、その二つを組み合わせた
提案内容などの売上が上がるまでの過程を大切に仕事をしてもらっていました
次につながる内容であれば売り上げは付いてくると考えていたからです
そのような上司をみて
素晴らしいストーリーで報告をしておけば納得する上司だと思われたようです
売上は二の次でアプローチ重視の確認しかしていなかった
私の開拓した得意先であった為に事細かく指示を出し過ぎた
得意先の事、担当窓口の方の特徴が部下君よりはわかっていたので
部下君の提案内容を修正し過ぎたのかもしれません
得意先の特徴や担当者の思考を伝えて担当者である部下君を置き去りに
自分の身代わりのように使ってしまっていたのかもしれません
結果として売上は維持できていましたが
もくろみとは真逆の方向に進み
部下君が得意先の事を理解し得意先の事に詳しくなる事はなく
上司依存型のトランシーバーにしてしまったのかもしれない
細かすぎる指示により失敗したと言い出せない状況にさせてしまった
失敗を恥ずかしいと事だと考えていた
上司を立て、後輩には先輩風を吹かせて面倒を見る
しかし目下と認識した人間にはトコトン厳しく理不尽な事でもやってしまう
そして頭の回転は速い方
そんな部下君でしたが上司、先輩である私が理不尽な扱いを受けるどころか
立ててもらっていたわけです
そして部下君のキャラクター分析を見誤ってしまいました
部下君は上司から見ると従順なかわいらしい部下だったので
部下君のミスを全体の注意喚起として例に上げる事が増えていきました
このようなイジり行為は度が行き過ぎると今の時代はイジメになってしまいます
失敗を言い出せる環境にしてあげられていなかった
部下君の立場を考慮した指導になっていなかった

確認方法をかえてみた
細かい過程について報告を求めない
これは効果があったのか無かったのかというと
まったく意味が無かった
見当違いの方法でした
当然の事ですが成果を出すにはしっかりした過程が必要です
そのよな大切な過程を飛ばしてしまっては部下君が自力成長するタイプでもない限り
成果をだせるわけがなったのです
過程を理解してもらい成果に繋げて自身を付けてもらわなければ
自己成長できるステージにクラスアップするのは難しいのかもしれない
部下君のレベルや求める成果に合わせた確認は絶対に必要である
営業内容については主導権を持たせる
部下君の失敗を分析して二度と同じような失敗をさせない事が本人の為だと
考えていた私は主導権を持たせていなかったのかもしれません
その中で失敗したとしても部下君は自分の失敗とはとらえていなかったのでは
ないかと考え主導権を持たせてみました
部下君の提案については社内で却下せずに得意先に持っていかせる事にしました
酷い内容のモノもありましたが、得意先担当者には教育の一環として
事前に事情を説明をしておいたので問題ありませんでした
この方法は一定の効果がありました
なんか楽しそうに仕事をするようになってくれました
小さな成果でも良い結果がでれば自信につながる
それはとても良い事ではあったのですが問題解決にはなりませんでした
自信がついて勘違いした部下君はさらに都合の良い嘘をつくようになった
指導するときは個別で行う
この手法はビジネス本でもよく見かける方法かと思います
基本的にはセクハラを疑われないように注意が必要ですがよい方法かと思います
ただし嘘つき部下君の場合はどうだったか?
失敗です
二人だけで話をするので、あからさまにつじつまが合わない事が次々に出てきます
追いつめたり怒ったりする事はしていないのですが
自分で勝手に追い詰められてゆく感じです
むしろ半分くらいは気づかないふりをして見逃しているのに
ドンドン追いつめられて最終的には怒るか、泣くか
外から見ればパワハラを疑われるレベルです
嘘つかれたら上司だって傷つくわけですから、なんならパワハラ受けてるのは
私なんじゃないかと思うんですけどね
失敗でしかなかった
ただ本人を追いつめてしまう結果となり嘘つき改善には至らなかった

まとめ
部下君が嘘を付くのは環境が悪いのが原因で嘘を付く必要が無くなれば
改善するのではないかと考えました
嘘の上に何を重ねも意味がない
だからこそ嘘を付かなくてもよい状況にしなければならない
そう思っていたのですが
部下君は生粋の嘘つきだったのかもしれません(少なくとも仕事においては)
未熟な私には治してあげる事ができませんでした
それ以来
どんなに仕事が出来なくても、態度が悪くても、遅刻が多くても、マイペースでも
基本的には嘘つかないならOKな体になってしまいました
嘘つく社員はクレームも多いという事です
結果として企業の信用を落とします
そして嘘つきとは向き合わないと決めました
その簡単な物差しが出来た事でよい事もありました
成果にムラがあるので短期には成果が出る時もあるのですが部下ができる
ポジションへは異動、昇進はさせない
退職の相談が来た時には止めない
そこまでやるかと思うかもしてませんが
嘘って真実のエッセンスを交ぜられたら判別が困難なんですよね
内部の方が判断するのが難しい上に意見が割れる
そして悪徳上司の濡れ衣を簡単着せさせられてしまうのです
私みたいに
嘘つきは怖いですが避けるのも難しいかと思います
深みにはまらないように対処するしかないかもしれません
ご注意ください
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