私は大企業分類される企業で拠点長をつとめています
君に預ける拠点で起こる事はすべてお前の責任だ
辞令を受け取る際にそのように言われました
なにがあっても全て私の責任
真面目な私は重く、重く受け止めました
そして期待を裏切らない為に成果に固執した運営をスタートしました
どうなったのか
退職する社員も多く業績も安定せず
優秀な部下に余計な苦労を掛ける日々でした
部下が上司に合わせる事が当然で
決定した事については従ってもらう
そのな事をしているうちに状況は更に悪化していったのです
社員の退職におびえ
内定辞退におびえ
月の予算達成のプレッシャーにおびえ
長時間労働の休日出勤のコラボ
とてつもなく
しんどい
なのに誰も楽しくない状況でした
思い出しただけでも辛い日々
今ではその状況から脱しています

責任なんて取れない
責任者とは
チームならリーダー 課なら課長、営業所なら所長、店なら店長
そのような立場の人が私と同じように
その場所で起こる事はすべてあなたの責任ですと言われたとします
真に受けちゃいますよね
本当はそんな事はないのです
経営者はそのように言うかもしれませんが
管理職とはいえ中間管理職なのですからすべてがあなたの責任になる事はありません
責任感をもって仕事をする事はとても良い事です
しかし全ての事に対して責任を取れる必要はありませんし
実際は取れません
どうやって責任を取るのか考えてみて下さい
無くないですか?
アナタが失敗したとしても会社はあなたを責任を取らせて退職に追い込むつもりはありませんし
そのような事は望んでいません
それくらいの気持ちで仕事をやってねくらいの事だと思いましょう
管理職や責任者は責任を取る立場にはありません
責任を感じる立場にはありますが責任を取るのは役員以上です
あなたはそんなに偉くない(笑)
いったん成果は後回し
自分のせいで腐敗してしまった事業所をどの面下げて改善したのか
成果を追い求める事
その事から逆算して行動に落とし込みをする
それをいったん辞めてみました
自分の方程式を否定する
私の愛読書『鋼の錬金術師』の中に 理解、分解、再構築
このような言葉が出て来ます
自分の信じていた方程式は間違っていた
でも1からやり直す必要は無い
そう
再構築する必要があると考えました
理解するには自分の目だけでなく周りかの意見を参考にさせてもらう必要が
ありました
上から正論をぶつけていては意見をもらえません
アルバイトの人や新入社員からでももらえる情報は取りに行く
その為にはその人と同じ仕事や作業をしてみる事が必要
立場が違うだけでこれだけ意見が違くのかと思える程
さまざまな問題がある
その中には不平不満や愚痴も多くありましたが
愚痴も意見として考えて話しを聞いていました
愚痴は貴重な意見です ここは重要です
そうでないと客観的に自分を見る事はできないと思います
自分に問題があるように考える
自分の求める結果と成果に食い違いが生じた際に
相手を責める事はだれでもできる事です
自分を責めるようにしてみました
相手の力量やスキルが足りていないのが失敗の原因であれば
その事を見抜けていなかった自分のせい
成果を出させてあげられなかったのは自分のせいだと考える事で
個々にカスタマイズした指示を出す癖がつきました
相手は自分と同じスキルをもった人間じゃない
部下が失敗した時には謝る
そしてどのようにして指示をだしていれば良かったか
どの部分をフォローしてあげれば良かったか
この部分は任せてあげた方が良かった
などの反省ができるようになりました
成功して一緒に喜べるようになるにはどのようにするのが良かったのかの
振り返りを行います
その中で会社や上司に対しての愚痴は大いに結構
それが解決できなくとも良いのです
それを踏まえて次にどのように行動するのか考えればよいだけなのです
自分のせいで部下の成果を出させてあげられなかった
嫌なクレームを受ける事になってしまった
次はどうすればいいのか?
同じ目線で考える事は反省会よりも有意義かと思います
期待をするのを辞めた
部下を見放しているわけではありません
取り巻く環境すべてに期待をするのを辞めるべきです
これを実践するまでには葛藤はありましたが
やってよかったと思います
結果とは期待以上の事が起こらないと思えるようになります
裏切られる事も無くなります
その代わりにやった事に対しては一定の結果が返ってくるようになり
それ以上の結果が欲しい場合は
今までと違う事をやらなければいけないと考えるのです
これは『鋼の錬金術師』でいうところの等価交換の原則ってやつです
対価が100なら結果も100
120や1000にはなりません
ビジネスにおいて1000になる事もあるのですが
それは期待してはいけないいう事です
1000を目指すなら1000の結果が出るような対価が必要なのです
期待していると言われるとプレッシャーを感じるものの認めてもらえいると
感じます
期待をする事や期待を受ける事は悪いとは言いませんが
なんの根拠もなく期待をするのは良くないですし
相手にそのような言葉を軽々しく言う事も辞めました
想定通りの結果しか出ないし
想定と大きく違く結果がでたのならそれも自分のせいだと思いましょう

まとめ
正論やニンジンをぶら下げても
相手が変わる事はないと思いましょう
いろんな本にも書いてあります
そして自分が変わりましょうとも書かれているのですがとても難しいです
変わる
今までのあなたを否定してやり直すのではありません
今までの経験をもとに自分を再構築させれば良いだけです
最適化された自分に変わるという事です
理解 分解 再構築
この錬金術師の理論はかなり使えると思います
理解からスタートです
今回は自分の再構築についてでしたが
組織にも使える理路のです
まずは自分から試してみて下さい
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